【動画解説】終戦を知らず28年間戦い続けた日本兵の結末|英雄の孤独を救った妻の愛


 

コメントできるようになりました 織田信長

 

young-saigo-takamori(若い頃の西郷隆盛)

 

 

28年間グアムのジャングルで潜伏生活を送った横井庄一さん。帰国後に彼を待っていたのは、変わり果てた日本での孤独でした。そんな彼を救ったのは、一人の女性の献身的な愛でした。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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英雄として帰国するも「人間が怖い」

 

大東亜戦争でグアム島に派遣された横井庄一さんは、終戦を知らないまま28年間もジャングルでたった一人、戦い続けていました。帰国後は「英雄」として称賛されましたが、戦後の日本は彼が知っている故郷とは大きく変わっていました。経済成長に突き進む社会や、過熱するマスコミ報道、人々の好奇の目に晒され、彼は次第に「人間が怖い」と心を閉ざしてしまったのです。

 

  • 横井さんは28年間、グアムのジャングルで孤独なサバイバル生活を送っていました。
  • 帰国後の日本は高度経済成長の最中で、かつての日本人の精神性とは異なっていました。
  • 好奇の目に怯え、誰のことも信じられなくなってしまいました。

 

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孤独な彼を救った妻・美保さんの存在

 

そんな失意の中にいた横井さんに、お見合いの話が舞い込みます。相手は幡新美保(はたしんみほ)さんでした。彼女は横井さんを「珍しい人」として見ることはなく、彼の抱える重い過去や沈黙にそっと寄り添いました。そんな彼女に対し、横井さんは「僕は一人で死ぬのは嫌だ、一緒に暮らそう」とプロポーズ。横井さん57歳、美保さん44歳で二人は結ばれました。

 

  • 美保さんは、横井さんを好奇の目で見ることなく、その心に寄り添いました。
  • 「一人で死ぬのは嫌だ」という横井さんの切実な言葉に、美保さんは頷きました。
  • 人間不信に陥っていた彼が生きる力を取り戻せたのは、美保さんの優しさがあったからです。

 

 

 

 

【まとめ】心の平穏を取り戻した晩年

 

28年間の過酷な孤独と、帰国後の人間不信。そんな波乱万丈な人生を送った横井庄一さんが最後に求めたのは、英雄としての名声ではなく、ただ「おかえり」と言ってくれる人の存在でした。美保さんとの穏やかな日々こそが、彼にとって本当の意味での「戦後の平和」だったのかもしれません。

 

 

Q&A:よくある質問

読み書きができた紫式部(はてな)

 

Q. 横井庄一さんはどこの国で発見されましたか?

 

A. アメリカ領のグアム島です。ジャングルの中で穴を掘り、28年間生活していました。

 

 

Q. 帰国後の横井さんが苦しんだことは何ですか?

 

A. 戦前と大きく変わってしまった日本の様子や、マスコミや世間からの好奇の目に晒されたことです。これにより一時は「人間が怖い」と心を閉ざしてしまいました。

 

 

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