
インドネシアの高速鉄道計画。当初は日本の新幹線方式が採用されるはずでしたが、中国の甘い提案に乗り換えた結果、待っていたのは予想外の「代償」でした。
この記事の目次
日本案から中国案への急転換
インドネシアの新しい高速鉄道計画は、当初日本の新幹線方式を採用する予定で進められていました。しかし、そこへ中国が割って入ります。中国は「安全ではないがスピーディーな工事」と「低コスト」を強くアピール。さらに、インドネシア政府に対して「政府保証を求めない」という驚くべき提案を行い、これが決定打となってインドネシアは中国案へと急転換しました。
- 当初は日本の新幹線方式が有力視されていました。
- 中国は「低コスト」と「政府保証なし」という魅力的な条件を提示しました。
- この提案により、インドネシアは日本案から中国案へ切り替えました。
約束は破られ、膨れ上がる借金と国費投入
しかし、この決断がもたらした結果は悲惨なものでした。開業は予定より4年も遅れ、総工費は初期の見積もりから30%も増加し、約7.2億ドル(動画内の数値に従うと約7.2億ドルとなっていますが、文脈的に規模が小さいため、一般的には72億ドル等の可能性がありますが、ここではトランスクリプト通り記述、または日本円換算の1兆800億円に焦点を当てます)約1兆800億円にまで膨れ上がりました。さらに、「政府の負担はなし」という初期の提案は完全に反故にされ、多くの費用を中国からの借入に頼ることになり、最終的にインドネシア政府は国費を投入せざるを得なくなってしまったのです。
- 開業は予定より4年も遅延しました。
- 総工費は当初の見積もりから大幅に増加し、約1兆800億円規模に膨らみました。
- 「政府負担ゼロ」の約束は破られ、結局は国費を投入する事態に陥りました。
【まとめ】「甘い話」には裏がある
目先のコストや甘い条件に飛びついた結果、大きな代償を払うことになったインドネシアの高速鉄道計画。国家プロジェクトにおけるパートナー選びの重要性と、「うまい話には裏がある」という教訓を私たちに教えてくれます。
Q&A:よくある質問
Q. なぜインドネシアは日本ではなく中国を選んだのですか?
A. 中国が「政府による債務保証を求めない(政府の財布を痛めない)」という、非常に好条件な提案をしたことが決定打となりました。
Q. 最終的にどうなりましたか?
A. 工期は大幅に遅れ、建設費用も予算オーバーとなりました。さらに約束だった「政府負担ゼロ」も守られず、インドネシア政府は税金を投入することになってしまいました。
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