日本から南米へ行くには必ず乗り継ぎが必要です。なぜ直行便が存在しないのでしょうか?その理由は、圧倒的な「距離」と、採算が合わないという「経済性」の壁にありました。
この記事の目次
技術的な限界を超える「巨大な距離」
現在、日本(成田国際空港)からの直行便で最も遠いのはメキシコシティまでの約11,270kmです。しかし、南米最大の都市であるブラジルのサンパウロまでは約18,526kmもあり、この距離をノンストップで飛ぶことは現在の通常の航空機では非常に困難です。この圧倒的な距離の差が、直行便実現の大きな技術的障壁となっています。
- 現在、成田からの直行便最長距離はメキシコシティまでの約11,270kmです。
- 一方、ブラジルのサンパウロまでは約18,526kmもあり、距離が遠すぎます。
- この距離を飛ぶには、技術的なハードルが非常に高いのが現状です。
採算が合わない「経済性」の問題
羽田と成田 二つの首都圏空港が辿った道/時事通信出版局/前田隆平
距離の問題だけでなく、航空会社の「経済性」も大きな壁です。特に西向きのフライトでは、向かい風となる偏西風の影響を強く受けるため、より多くの燃料が必要になります。実際、メキシコシティから成田への便でさえ、燃料の重さなどの関係で満席での運航ができず、座席数を制限しているほどです。さらに距離の長い南米からの直行便となれば、乗客を減らして燃料を積まなければならず、採算が合わないため実現が難しいのです。
- 西向きのフライトは偏西風の影響で燃料消費が増えるため、コストがかさみます。
- 燃料を多く積むために乗客数を減らす必要があり、満席で運航できない場合があります。
- 結果として採算が合わず、航空会社にとってビジネスとして成立させるのが困難です。
【まとめ】技術の進化で未来には実現するかも?
現在は存在しない日本と南米の直行便ですが、航空業界では技術革新が進んでいます。例えばカンタス航空は、シドニーとニューヨーク間の約16,000kmを結ぶ世界最長の直行便を計画しています。将来的には技術の進化により、日本と南米が一本の空路で結ばれる日が来るかもしれませんね。
Q&A:よくある質問
Q. 日本から直行便で行ける一番遠い都市はどこですか?
A. 現在はメキシコのメキシコシティ(約11,270km)です。
Q. なぜ南米への直行便は採算が合わないのですか?
A. 距離が長すぎて大量の燃料が必要になるためです。特に偏西風の影響を受ける西向きの便では、燃料を積むために乗客や荷物の量を減らさなければならず、結果として利益を出すのが難しくなってしまいます。
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