【動画解説】和弓の射程は400m超え!|西洋の弓を圧倒した「複合素材」の秘密

13/11/2025


 

コメントできるようになりました 織田信長

 

実は弓の名手だった源頼朝

 

 

日本の伝統武器「和弓」は、西洋の弓をはるかにしのぐ性能を持っていました。その秘密は、日本の気候風土が生んだ独自の素材と構造にあります。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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射程400m!西洋の弓を圧倒する飛距離

逃走中に弓で射殺された北条宗時

 

和弓と西洋の弓(洋弓)の最大の大きな違いは、その飛距離にあります。洋弓の射程距離が約300mであるのに対し、和弓はそれをはるかに上回る400m以上もの矢を射ることが可能でした。これは洋弓の約4分の3程度の距離しかありません。

 

  • 和弓は、日本の気候と歴史風土の中で独自に発展してきた伝統武器です。
  • その性能は、同時代の西洋の弓をはるかにしのぐものでした。

 

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なぜ和弓は遠くまで飛ぶのか?

日本の戦国時代の弓兵(モブ兵士)

 

飛距離の違いを生んだのは、弓の「原料」と「大きさ」です。洋弓がイチイの木やニレの木といった単一の素材で作られるのに対し、和弓は竹やハゼの木、ウルシの木などを組み合わせた「複合素材」で作られます。特に日本にしか生えない柔軟で弾力性のあるハゼの木が、飛距離を伸ばすのに大きく貢献しました。

 

  • 大きさも異なり、洋弓が120cm〜180cmであるのに対し、和弓は人の背丈を超える210cmもの大きさがあります。
  • 弓を持つ位置も異なり、中央を持つ洋弓に対し、和弓は弓の下の方を持って射ます。

 

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はじめての鎌倉時代

 

 

【まとめ】高い技術が要求された「和弓」

 

和弓は、複合素材と独特の構造によって世界でも類を見ない飛距離を実現しました。しかし、その反面、補助的な道具がほとんどないため、矢を正確に当てるには射手の義量(スナイパーの腕)にすべてがかかっているという弱点もありました。

 

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元寇

 

 

Q&A:よくある質問

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Q. 和弓と西洋の弓で、一番の違いは何ですか?

日本史01 織田信長のポイント解説

 

A. 射程距離です。西洋の弓が約300mなのに対し、和弓は400m以上も矢を飛ばすことができました。

 

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Q. なぜ和弓はそんなに遠くまで飛ぶのですか?

日本史02 徳川家康のポイント解説

 

A. 竹やハゼの木など、複数の素材を組み合わせた「複合弓」であること、そして人の背丈を超える大きさ(約210cm)にあるためです。

 

 

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