世界最強と恐れられたグルカ兵。彼らが戦場で目撃したのは、銃ではなく歌声を響かせ、死者を弔うために行進する日本兵の姿でした。
監修者
kawauso 編集長（石原 昌光）
姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。
コンテンツ制作責任者
おとぼけ（田畑 雄貴）
PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。
この記事の目次
銃撃戦のさなかに響いた「軍歌」
かつてグルカ兵がインド軍の傭兵としてパキスタン軍と対峙していたときのこと。激しい銃撃戦の最中、突然遠くから聞き慣れない歌声が聞こえてきました。その声の主は、なんと日本兵たちでした。彼らは日章旗を掲げ、軍歌を歌いながら戦場を行進していたのです。
- グルカ兵は「世界最強の戦闘集団」とも呼ばれる精鋭部隊でした。
- パキスタン軍との交戦中、突如として日本兵の一団が現れました。
- 日本兵たちは武器を構えるのではなく
- 日章旗を掲げて行進していました。
決死の覚悟が生んだ「戦闘停止」
日本兵たちの目的は、かつての大東亜戦争で亡くなった戦友たちの遺骨を拾う「遺骨収集」でした。銃弾が飛び交う戦場で、命がけで死者を弔おうとするその決死の覚悟に、グルカ兵たちは衝撃を受け、思わず攻撃を停止しました。それに応じて敵対していたパキスタン軍も戦闘を停止。両軍が固唾をのんで見守る中、日本兵たちは涙を流しながら軍歌を高らかに歌い、行進を続けました。
- 日本兵の目的は戦闘ではなく、戦死した仲間の遺骨収集（慰霊）でした。
- その姿に心を打たれたグルカ兵とパキスタン軍は、攻撃を止め、彼らの行進を見守りました。
- 両軍は自発的に、停戦ではなく「2日間の戦闘中止」を決定しました。
【まとめ】国境を超えた「武人への敬意」
世界最強の傭兵と恐れられたグルカ兵、そして敵対するパキスタン軍。彼らを動かしたのは、仲間を思う日本兵の純粋な心と覚悟でした。戦場の真ん中で起きたこの奇跡のエピソードは、国や立場の違いを超え、武人が武人に対して抱く深い敬意（リスペクト）を物語っています。
Q&A：よくある質問
Q. なぜ日本兵は戦場を行進していたのですか？
A. かつての大東亜戦争（第二次世界大戦）で亡くなった戦友たちの遺骨を収集し、慰霊するためです。
Q. グルカ兵たちは日本兵に対してどう反応しましたか？
A. 日本兵の決死の覚悟に衝撃を受けて涙し、攻撃を停止しました。さらに敵対していたパキスタン軍とも合意して、2日間の戦闘中止を決定し、日本兵の慰霊活動に最大限の敬意を払いました。
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