江戸時代、華やかで厳格な大奥の中で、将軍の正室である「御台所(みだいどころ)」はどのような一日を過ごしていたのでしょうか?その意外なスケジュールに迫ります。
この記事の目次
午前7時起床、朝の身支度と儀式
御台所の朝は午前7時、女中の優しい声で目を覚ますところから始まります。そこから洗面所でお化粧、口すすぎ、歯磨き、洗顔を行い、午前8時には入浴の時間となります。お世話係の女中たちが丁寧に全身を洗い、心も体も清められます。
- 午前7時に起床し、洗面や化粧など身支度を整えます。
- 午前8時には朝風呂に入り、女中たちの世話を受けます。
- 午前9時に朝食をとり、その間に髪を結い上げ、着替えを行います。
将軍への挨拶と午後の自由時間
朝食と身支度が済むと、歴代将軍の位牌がある仏間へ夫(将軍)と共に参拝します。その後、午前10時には日課の一つである「朝の総触れ(そうぶれ)」が行われ、お目見え以上の高級女中たちが挨拶に訪れます。
- 将軍が中奥(政務を行う場所)に戻った後は、午後まで自由時間を満喫します。
- 夕方6時に夕食をとり、夜8時には「夜の総触れ」を行い、再び将軍を大奥に招きます。
- 将軍が泊まる夜は忙しいですが、泊まらない夜は御中臈(おちゅうろう)と共に雑談や読書、習い事などでリラックスして過ごします。
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【まとめ】午後9時には就寝する健康的な生活
一日の締めくくりとして、午後9時には就寝します。華やかで謎に包まれた大奥ですが、御台所の一日は意外にも規則正しく、儀式や挨拶に追われながらも、リラックスする時間を持っていたようです。
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Q&A:よくある質問
Q. 御台所(将軍の妻)は毎日何時に起きていましたか?
A. 午前7時に起床していました。
Q. 将軍が来ない夜はどのように過ごしていましたか?
A. 御中臈(おちゅうろう)などの女中たちと雑談をしたり、読書や習い事をしてリラックスして過ごしていました。
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