ほのぼの日本史TVをご覧の皆さん、今週もお疲れ様でした。今回のお疲れキャラは徳川家康です。
さて、老獪な狸爺と言われる家康ですが、渋沢栄一は、そんな家康をそこまで老獪ではないと言いました。例えば、国家安康の碑文で知られる方広寺事件で家康は釈明にきた片桐勝元に対し
①領国を郡山に国替えせよ
②淀殿を江戸に人質に入れろとか
③豊臣家も諸大名並に江戸に参勤しろ
など、厳しい条件を突きつけますが同時に淀殿が送り込んできた大蔵局たち女臈には、「何も心配はするなゆっくり遊んで帰るがいい」と笑顔であしらい、正反対の対応をし結局大坂方は疑心暗鬼に陥り片桐勝元を退けました。
しかし、これについて栄一は家康は、女衆に難しい話をしてもとても分かるまいと考えて適当にあしらい勝元にだけ本心を述べたと推測します。確かに、事情を知らない女臈たちに家康が勝元に言ったような事を言ってもただ、無暗に驚かせ、狼狽させるだけで可哀想な事態になるだけです。この点については渋沢栄一の意見の方が筋が通るような気がします。