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【動画解説】江戸時代に空前の「旅行ブーム」が発生|人口の6人に1人が伊勢参りへ

07/11/2025


 

コメントできるようになりました 織田信長

馬に粘土を載せて運ぶ人(幕末時代)

 

江戸時代、「伊勢参り」は信仰という枠を超え、年間500万人が参加する全国民的な「旅行ブーム」となっていました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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年間500万人が参加した「伊勢参り」

木曽義高を慕い仲が良かった大姫(女性)

 

江戸時代の伊勢参りはとにかく大人気で、年間500万人もの人々が伊勢へ向かって大移動しました。当時の日本の人口が約3000万人なので、実に人口の6人に1人が参加していた計算になります。

 

  • お参りには往復で約2週間かかり、移動は基本的に徒歩でした。
  • 当然、旅にはお金が必要になるため、人々は「講(こう)」と呼ばれるお金の積立制度を利用して旅の資金を準備していました。

 

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お金がなくても行けた「おかげ犬」

畳間の犬の糞の意味を解き明かそうした阿野全成

 

驚くべきことに、当時はお金がなくても伊勢参りに行く方法がありました。それが「おかげ犬」です。飼い主の代わりにお金が持てない犬にお参りを頼むこともあり、首に木札を下げておけば、道中の人々が親切にエサや寝床を提供し、犬は無事にお札をもらって故郷に帰ってきたといいます。

 

  • 伊勢神宮までの道中は、毎日多くの人出でごった返していました。
  • しかし、当時の商売人たちは、宿泊費や食料品、お土産を値上げすることなく、常に一定の価格で提供していました。
  • 一般の家でも、お参りの人にお風呂を貸すなど、旅人に対して非常に親切だったようです。

 

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【まとめ】旅人同士が助け合う、心温まる旅だった

 

 

江戸時代の伊勢参りは、ただ楽しいだけの旅行ではありませんでした。道中の人々が旅人を温かく迎え入れ、助け合う、日本人の人情を体験できる心温まる旅でした。こうした体験が感激を呼び、多くのリピーターを生んでブームが続いていったのです。

 

 

Q&A:よくある質問

Schipperke(スキッパーキの子犬)はてなver

 

Q. 江戸時代、伊勢参りにはどれくらいの人が行っていたのですか?

日本史01 織田信長のポイント解説

 

A. 年間約500万人が参加していました。これは当時の日本総人口(約3000万人)の、実に6人に1人にあたる規模です。

 

 

Q. お金がなくても伊勢参りに行けたのですか?

日本史02 徳川家康のポイント解説

 

A. はい。「おかげ犬」といって、犬にお参りを託す方法がありました。犬の首に木札を下げておくと、道中の人々がエサや寝床を無償で提供し、犬がお札をもらって帰ってきたとされています。

 

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