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どうしてお節料理にゴボウが入っているのか?


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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酒を飲む曹操、劉備、孫権 正月

 

おせち料理と言えば、黒豆、きんとん、タケノコ、数の子、昆布巻き、伊達巻きカマボコや錦玉子がありますね。いずれも、どちらかというと柔らかい料理が多いですが、一種類だけゴボウという繊維質で固い料理が入っています。これはどうしてなのでしょうか?

 

異端に見えるゴボウですが、実はゴボウこそが古い時代のおせちでありゴボウ以外は江戸時代の新参者なのです。古来、おせちは歯固(はがため)と言いました。これは固いものをよく噛んで食べて歯を丈夫にして長生きするという意味と年齢を意味する「齢」という文字に歯が入っているので歯を固めるが齢を固める=長生きするという縁起を担いだのです。そんなわけで、昔のおせちは意図的に固く、歯ごたえがあるものが選ばれました。

 

平安中期の貴族、源高明が書いた「西宮記」には当時のおせちとして、大根や瓜の味噌漬け、鹿や猪の乾し肉鮎の塩干など、歯ごたえがありそうな食材が並んでいます。当時の貴族は、おせちをバリバリ言いながら食べていたのです。しかし、おせちも時代が下ると華やかで甘く、柔らかいものへと変化していき現在では、ゴボウだけが古き、歯固の名残を残しているだけとなりました。

 

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