幕末の英雄・坂本龍馬。暗殺された彼には実の子はいませんでしたが、その名を残すために急遽迎えられた「養子」がいました。その人物、坂本直(さかもとなお)の知られざる人生に迫ります。
この記事の目次
龍馬の甥っ子「高松太郎」が養子になった理由
坂本龍馬には子供がいませんでしたが、龍馬が亡くなった後、その名跡を残すために親族から養子として迎えられたのが「坂本直(なお)」です。彼は元々「高松太郎」という名前で、龍馬の姉・千鶴の子供、つまり龍馬の甥っ子にあたります。
- 坂本直は、龍馬の実の甥(姉の子)でした。
- 龍馬とも面識があり、勝海舟の弟子になったり、神戸海軍操練所に入ったりと、叔父に引き立てられていました。
- その後も龍馬と行動を共にし、亀山社中や海援隊にも所属していました。
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偉大な叔父と比べられた「ハードモード」な後半生
坂本直は、尊王の志士としての資質は今ひとつだったようで、龍馬のような大きな功績は残していません。それでも「龍馬の甥」ということで、維新後は北海道で判事を務めたり、宮内省(宮内庁)に入って役人になったりしました。しかし、キリスト教の洗礼を受けたことが原因で宮内省をクビになり、路頭に迷うなど苦難も経験します。
- 志士としての大きな功績はありませんでしたが、維新後は役人として働きました。
- しかし、キリスト教に入信したことで宮内省を免職になるなど、波乱万丈な人生を送りました。
- 明治4年、政府内で「坂本龍馬の家を残したい」という動きがあり、彼が永世十五人扶持(えいせいじゅうごにんぶち)を与えられて正式に養子となりました。
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【まとめ】龍馬の名を残したことが最大の功績?
これといった目立った業績はない坂本直ですが、偉大すぎる叔父・坂本龍馬の家名を途絶えさせずに後世へ残したという点においては、評価されるべき人物なのかもしれません。
Q&A:よくある質問
Q. 坂本龍馬に子供はいなかったのですか?
A. はい、龍馬と妻のお龍の間には実の子はいませんでした。そのため、姉の子供である高松太郎(後の坂本直)が養子に入りました。
Q. 坂本直はどんな仕事をしていたのですか?
A. 幕末は海援隊などに所属し、明治維新後は北海道で判事を務めたり、宮内省の役人になったりしましたが、後に免職となっています。
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