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織田政権の特徴は? 成り立ちから滅亡までを解説します。

05/02/2021





監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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勢力拡大から本能寺まで

安土城 織田信長が作らせた城

 

義昭を追放し、室町幕府を滅ぼした信長は、拠点を近江の安土に城を築きます。これが安土城です。信長はこの安土を拠点にして、各地域に大軍団を派遣しました。

 

長篠の戦い(鉄砲一斉射撃)

 

安土城が完成する1年前には宿敵、甲斐の武田勝頼を長篠(ながしの)の合戦にて徳川との連合軍で打ち破ります。

 

亡くなる上杉謙信

 

さらに上杉謙信(うえすぎけんしん)と1577年に戦い敗れるも、翌年謙信が死去。また関東の北条氏も従属を申し入れてきます。信長は播磨から西方面への討伐に秀吉を指名し、秀吉は播磨、備前を支配下に毛利との戦いを繰り広げます。そのほか毛利の先にある九州の大名、大友・島津らとの(よしみ)を通じました。やがて武田勝頼を天正10年3月に滅ぼしました。同じ時期に四国への遠征を準備。三男の織田信孝が総司令官です。

 

こうして天下人への道を確実に歩み続ける信長ですが、突然悲劇が起こりました。それが本能寺の変です。秀吉からの要請で安土を出発した信長は、明智光秀にも秀吉の援軍を命じます。自らは京都の本能寺に入り、嫡男で織田家を継いでいた織田信忠(おだのぶただ)は二条城に入りました。

 

敵は本能寺にあり!と叫ぶ明智光秀

 

ところが突然光秀が裏切り、本能寺に攻め入り信長は死亡。信忠も二条城で明智軍に滅ぼされてしまいました。

 

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清州会議

清須会議に参加する池田恒興 柴丹羽長秀、羽柴秀吉、柴田勝家

 

信長のカリスマ性により存在していたともいえる織田政権は、信長の死により一気に揺らぎます。それどころか嫡男の信忠まで失ってしまいました。

 

馬に乗り落ち延びる明智光秀

 

謀反人の光秀は中国から大返しをした秀吉により山崎で敗れ去ります。その後織田家の後継者を決めるために行われたのが清洲会議です。これは信長が清洲城から勢力を広めて行ったことにちなんだもの。当時の重臣で力があったのは北陸地方に勢力を持っていた柴田勝家。しかし光秀をいち早く倒した秀吉の力も急速に伸びていきます。

 

清須会議b 丹羽長秀、羽柴秀吉、柴田勝家、池田恒興

 

勝家は三男の信孝を後継者に推しますが、秀吉は信長の孫で信秀の嫡男・三法師(さんぼうし)(織田信秀)を推します。その結果秀吉の意見が通り、家督が三法師、後見人に信孝と次男の信雄(のぶお)ということで決まります。それぞれが領地の配分を行いました。

 

この時点では一応織田政権としての体裁が残っています。その後秀吉と勝家との対立が激化し、秀吉は信孝や勝家を滅ぼし、織田家を実効支配していきます。

 

小牧・長久手の戦い 秀吉 vs 家康

 

やがて秀吉は、信長の同盟者で大大名だった徳川家康とも戦ったのち、彼を従わせることに成功しました。さらに秀吉は信長の最高位であった右大臣よりもさらに上の位である関白となります。ここで織田政権が名実と共に消滅しました。代わって豊臣政権が樹立されていきます。

 

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三国同盟を潰したあの男

 

 

戦国時代ライターSoyokazeの独り言

soyokaze(ライター)

 

織田政権は信長により確立され、斬新な政権の印象があります。実際にはそこまで斬新ではない戦国大名の巨大化した勢力にすぎません。足利将軍家を追放し新しい時代を築きましたが、本能寺で敗れ去ります。しかし信長の目指した天下統一はこの後秀吉によりなされています。

 

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はじめての戦国時代

 

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Soyokaze

旧石器から現代史、日本、中国、西洋とどの歴史にも興味があります。小学生のころから歴史に興味があり、歴史上の偉人伝を呼んだり、NHKの大河ドラマを見たりして歴史に興味を持ちます。日本のあらゆる歴史に興味を持ち、旧石器や縄文・神話の時代から戦後の日本までどの時代も対応可能。また中国の通史を一通り読み西洋や東南アジア、南米に至るまで世界の歴史に興味があります。最近は、行く機会の多いもののまだあまり知られていない東南アジア諸国の歴史にはまっています。勝者が歴史を書くので、歴史上悪役とされた敗者・人物は本当は悪者では無いと言ったところに興味を持っています。
【好きな歴史人物】
蘇我入鹿、明智光秀、石田三成、柳沢吉保、田沼意次(一般的に悪役になっている人たち)、溥儀、陳国峻(ベトナムの将軍)、タークシン(タイの大王)

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