2021年のNHk大河ドラマは幕末から明治、大正、昭和を駆け抜けた近代日本経済の父、渋沢栄一を主人公とした「青天を衝け」です。NHk大河ドラマと言えば、予算の規模もさる事ながら豪華なキャストも魅力の一つですね。
では「青天を衝け」には、どんなキャストが配役されているのでしょうか?
この記事の目次
青天を衝けの子役
「青天を衝け」は主人公、渋沢栄一の少年期から開始されますので、子役が登場します。最近のNHk大河ドラマの子役の演技は評判がよく、その点も考慮しての事かも知れません。渋沢栄一を演じる吉沢亮さんの子役は、小林優仁君9歳でOFFICE Uに所属しています。
また、最後の将軍、徳川慶喜を演じる草薙剛さんの七郎麿時代の子役は、笠松 基生君11歳で、アミューズに所属しています。
それから、渋沢栄一の妻になる尾高千代は橋本愛さんが演じ、子役は岩崎愛子さんで11歳、シネマクトに所属、そして、渋沢栄一の従兄で幕末に彰義隊を結成する渋沢喜作を演じる高良健吾さんの子役は、石澤柊斗君で12歳、所属事務所はアヴァンセです。
すでに、映画ではほんとうにあった怖い話2016やHERO〜2020〜罪の声の生島聡一郎の子供時代を演じ、テレビバラエティでは日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館など、メジャー作品での露出も多いようです。
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青天を衝けの玉木宏
NHk大河ドラマ常連の玉木宏さんは、青天を衝けでは砲術家の高島秋帆を演じます。高島秋帆は長崎会所調役頭取で、オランダ商館がある出島に出入りしていたので、西洋大砲の長足の進歩と戦国時代さながらの日本の大砲の威力と射程の差に驚き、自ら西洋砲術を学んで諸藩や幕府軍の戦術や大砲の改良に足跡を残しています。
陰謀により失脚させられ、栄一の血洗島を直轄地とする岡部藩の牢に投獄されますが、ペリー来航などの国内の騒擾で赦免され、以後は鎖国と海防政策の誤りを悟って開国・貿易論を主張しました。
青天を衝けの錦戸亮
錦戸亮さんは、2018年のNHk大河ドラマ「西郷どん」で西郷隆盛の弟、従道を演じていますが、2021年の「青天を衝け」でも出演の噂があるそうです。今の所、スタートアップメンバーには錦戸亮さんの名前は見えませんが、途中追加という可能性もあり、その場合、ジャニーズの先輩・後輩である草薙剛さんとの共演も考えられるとか…
ただ、現時点では正式に配役が決まったという話はありません。あるいは、「青天を衝け」が視聴率で低迷した場合、視聴率上昇の起爆剤として、錦戸亮さんが「青天を衝け」にキャスティングされるかも知れませんね。
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青天を衝けの配役
「青天を衝け」のメインキャストは以下の通りです。
配役 | キャスト |
渋沢栄一 | 吉沢亮 |
徳川慶喜 | 草剛 |
徳川斉昭 | 竹中直人 |
渋沢喜作 | 高良健吾 |
渋沢市郎衛門 | 小林薫 |
渋沢ゑい | 和久井映見 |
徳川家慶 | 吉幾三 |
高島秋帆 | 玉木宏 |
井伊直弼 | 岸谷五郎 |
阿部正弘 | 大谷亮平 |
橋本左内 | 小池徹平 |
松平慶永 | 要潤 |
渋沢宗助 | 平泉成 |
個人的にはイケメン枠が多過ぎなような気がして、内容が軽くならないかなと思いましたが、重要な役どころには重鎮を配置していますから、バランスは取れています。
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「青天を衝け」追加キャスト
「青天を衝け」の追加キャストとしては、天璋院篤君役として上白石萌音さん、徳川慶喜の正室の美賀君を川栄李奈さんが演じるとの発表が2020年11月26日にありました。また、米国海軍軍人のマシュー・ペリー役でモーリー・ロバートソンさん等、20名余りが起用されています。
しかし、11月26日と3カ月以上前の情報であり、1月21日現在では既出の感があります。さらに追加のキャストとしては、まだキャストに名前がない錦戸亮さんが上るのではないでしょうか?
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「青天を衝け」堤真一
堤真一さんが演じるのは、一橋慶喜の側近の平岡円四郎です。なかなかの切れ者で、主君の徳川慶喜を将軍にする為、危険を顧みずに運動し遂には将軍後見職まで就任させますが、公武合体の推進派として、水戸の過激な攘夷派に恨まれ、1864年の2月、水戸藩士に暗殺されました。
渋沢栄一は、この平岡の知遇を得て、一橋家の家臣に取り立てられ尊王攘夷の過激テロ予備軍として、幕府に追われているのを救われています。その後、栄一が幕府の随員としてパリ万博に参加し、銀行と株式会社の仕組みを知ったのも、平岡円四郎との出会いがないとあり得なかったでしょう。
「青天を衝け」豊川悦司
豊川悦司さんは、「青天を衝け」の最初の配役で登場したのですが、現在でも役柄が未発表となっています。あるいは、かなり後半の登場だったりするのかも知れません。西の経済人として著名になった五代友厚だったりしてね。
青天を衝けの妻役
「青天を衝け」の主人公、渋沢井栄一の妻役は、尾高千代で橋本愛さんが演じていますが、千代は明治15年(1882年)にコレラに感染して41歳で病死しています。
そこで、栄一は、昔丁稚奉公していた豪商伊藤八兵衛の次女、伊藤兼子を後添えとして再婚しました。豪商伊藤家は、明治維新も乗り越えて財を為していたものの、横浜居留地のアメリカ商人ウォルシュ・ホール商会との為替で大損し、保証金も返還してもらえずに15万ドルの多額の借金を抱えて没落し、伊藤発兵衛も病没していました。
伊藤家に取っては渋沢井栄一との縁が家を救うような形になります。こうしてみると伊藤兼子にも配役が考えられますが、こちらは今後明らかとなるでしょう。また、渋沢栄一は艶福家で、妾が多くいたようです。
青天を衝けのヒロイン
「青天を衝け」のヒロインは橋本愛さんが演じる渋沢栄一の妻、尾高千代でしょう。無口で控えめだけど芯の強い性格であるとの事です。また、天璋院篤君を演じる上白石萌音さんも、渋沢栄一との絡み方によっては、ヒロイン役だと呼べるかも知れません。
そして、もう1人の主人公とも言うべき、徳川慶喜には、正室の美賀君役に川栄李奈さんがキャスティングされ、さらに美賀君を嫉妬させる事になる、一橋家の未亡人徳信院を演じる美村里江さんも、ドラマに波瀾を巻き起こす存在かも知れません。慶喜と徳信院は形の上では養祖母と孫ですが、年齢差は数歳に過ぎず関係も親密。
それで美賀君は2人の仲を疑い自殺未遂の騒動まで起こしたとか
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「青天を衝け」 吉沢亮なぜ
吉沢亮さんはNHk大河ドラマの主役としては、初の平成生まれで、26歳で抜擢されました。他にも適任者がいそうな中で、何故吉沢亮が選ばれたのか?
それは、顔がイケメン以外はネクラを強調する吉沢亮の普通っぽさみたいですね。完璧な美男なら人気も集まる代わりに大勢のアンチを生みますが、そこを敢えて、顔以外は3枚目としてネクラを強調する事で、誰にも嫌われない好感度タレントになる戦略を取っているのです。
考えてみると、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公の明智光秀も奇抜な個性がなく、命令された仕事をキッチリとこなす真面目な常識人であり、むしろドラマでは個性の際立つ、斎藤道三、松永久秀、織田信長というようなキャラに翻弄される役回りでした。
個性が強い豪快な主人公は要らない、真面目で親しみやすい主人公がいい。社会のドラマの主人公に求めるニーズは、このように変化していて、吉沢亮の大河起用も、真面目で誠実な渋沢栄一が。やがて周囲から大きな信頼を得ていき、日本社会を変えるという役回りに、顔がイケメン以外はネクラな「いまどき男子」を売りにした吉沢亮が、ピッタリハマったせいかも知れません。
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青天を衝けに三浦春馬
残念な事に2020年7月に自殺してしまった三浦春馬さんですが、あくまで噂として「青天を衝け」の主人公に抜擢されていたというものがあります。その理由は、今回の「青天を衝け」に芸能事務所アミューズ所属のタレントが多く出演していて、三浦春馬さんも吉沢亮さんもアミューズ出身だという事。
2人以外にも、井伊大老役岸谷五朗さんや老中、阿部正弘役で大谷亮平さんがアミューズ所属であり、さながら今回はアミューズ大河ではないかと囁かれているとか中には、三浦春馬に決まっていた大河の主人公を、吉沢亮のマネージャーがゴリ押しして、無理矢理奪ったというような憶測も出ていましたが、三浦春馬さんはTwitterで吉沢亮さんの大河主演決定をバックアップすると言っており、ゴリ押しによる主演の変更は事実ではないと考えられます。
「青天を衝け」一言
豪華なキャストが揃い、平成生まれの26歳の吉沢亮が主人公など話題が多い「青天を衝け」ですが、いくらキャストが良くても、それだけではHITしないのがNHk大河ドラマの難しい所です。2021年2月14日の初回放送が人気が出るか否かの正念場になりそうですね。
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