江戸時代の火事の原因トップはタバコだったようです。タバコと言っても現在の紙巻きたばこではありません。煙管に刻み煙草を詰めて吹かすタイプです。花の慶次で前田慶次がやっているアレですね。
では、どうしてタバコが火事の原因なのか?
それは煙管の燃えカスでした。刻み煙草は、一度火をつけて吸えば、それで終わりで煙管から燃えカスを落としてまた詰めます。この燃えカスがちゃんと処理できないでどこかに飛んでいき、燃えやすいものに引火して火事になる事が多かったのです。
もう一つは寝たばこで煙管を吹かしている間に眠くなり燃えカスがポロリと落ちて畳や寝具を焼き気が付くと一面火で包まれるケースもあったとか。
そりゃあ、一回ごとに煙管から燃えカスを落とすのでかなり注意しないと、燃えカスが何処に飛んでも気づかなさそうですね。それでも喫煙人口は増加するばかりでタバコを原因とする火事の被害は減りませんでした。
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