江戸時代の刑罰としてメジャーな百叩きはどんな刑罰だったのでしょうか?まず、囚人を叩く道具ですが、これは鞭ではなく藁を強く捻って巻いたもので箒尻と呼ばれました。大きさは長さ57センチに太さは3・3センチです。
こうして囚人を裸にして腹ばいにさせ背骨をのぞいた肩、背、尻を叩きました。この箒尻の叩きの強さは気絶させない程度と決められていました。ただ、囚人が悲鳴を上げて泣き叫ぶと弱く叩き、強情な囚人には、強めに叩いたそうです。
そして、50回も叩くとどんなに強情な囚人も失神寸前になりました。こうして、50回叩くと刑は休憩、囚人は医者に様子を見せて気付け薬を飲ませ叩き役を交代して残り50回を叩きます。箒尻で叩くと、叩いた跡がアザになり数年にわたり冬の寒い日には我慢ができないほどに痛んだのだそうです。一気に100叩かないとはいえ、やはり、百叩きは厳しいようです。
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