今週もお疲れ様!西郷どんと自由民権運動

10/09/2021


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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今週もお疲れ様でした 西郷隆盛

 

ほのぼの日本史をご覧の皆さん、今週も1週間お疲れさまでした。今回のお疲れキャラは西郷どんです。

 

saigou-takamori-Military-uniform(軍服姿の西郷隆盛)

 

明治六年の政変で下野した西郷ですが、共に下野した板垣退助は西郷が帰国する時

 

「しばらく会っていなかったので中傷などもあり、お互いに疎遠になっていた。しかし、君とは志も同じだから今後は互いに協力しよう」と言いました。

 

すると西郷どんは大笑いして「君と協力すれば確かに無敵かも知れない。しかし、政府に対するには得策とは言えない。だから私は助けてもらおうとは思わない。もし、私に反対しても恨みはしないからどうか私の事は放っておいて欲しい」と答えたそうです。

 

そして、板垣等が目指した国会開設の元である民選議院については「賛成だが、言論でそれが成立するとは思えない、まずは政権を取ってからにした方がいい」と答えました。

 

板垣は、世間は西郷を武断派のように言うがこの事からも彼は民選議院派である、ただ方法が違うだけなのだと語っています。言論で全てを決すると言うのは今では当たり前のようですが、明治の初期はそうではありませんでした。民権派がいかに言論で政府と戦おうとしても大久保は民権派を擁護する新聞の発行を停止し、御用新聞をどんどん刷らせて世論を造りそれでもダメなら法律を変えて民権派を逮捕してしまいます。

 

政府と民権派では話にならない力の差があったのです。これこそが、「言論で政治を動かしたいならまず政権を取りなさい」と西郷どんが言った真意なのだと思います。

 

参考文献:西郷隆盛はどう語られてきたか? 新潮文庫

 

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カワウソ編集長

カワウソ編集長

日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
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