ほのぼの日本史をご覧の皆さん 今週もお疲れ様でした。今回のお疲れキャラは西郷どんです。
西郷どんが坊主頭にしたのは戊辰戦争で弟の吉二郎を亡くした時からとも言われていますが、今回は文明開化の象徴、断髪について。
断髪令に真っ先に応じたのは女性が多く、理由は日本髪が重すぎて洗髪が面倒だったからだそうです。あまりにも急激に断髪する女性が増えて政府は女性には断髪禁止令を出しています。男性では若い世代に断髪の抵抗が弱く老年に達するほどに拒否感が強くなります。
ただ、それは高齢者にちょんまげへの愛着があるという以外にもハゲがバレるという事もありました。正式なちょんまげは額から頭頂部の月代を剃りあげます。この月代を剃り続けると年齢を経ると生えなくなっていきます。それでも髷が乗れば格好はつきますが断髪令で髷を切られると頭に髪の毛がない事がバレてしまうのです。一方で幕府は文久の改革で手入れに手間がかかる月代は剃らずに総髪でよろしいと触れを出していました。
その為、若い世代は月代を剃らなくなり断髪してもハゲが目立つ事がなくなります。この辺りが断髪をする/しないの境目になったようです。