なにこの拷問?凍死続出で失敗した大胡城乗っ取り

11/01/2021


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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過酷な忍びの扱い

溺れる忍者

 

大胡城に夜襲を掛けようとして、凍死した忍びは特別に悲惨な事ではないようです。というのも先に述べた通り、真冬の闇夜は敵の奇襲はまずないという戦国時代の常識が存在していたからです。忍びは真冬に城の(ほり)をズブ濡れになってまで渡り、城の内応者と連絡をつけ、なんとしても情報を掴むべく奮闘しました。

 

忍者が活躍する時代劇では、敵の忍者に追われた忍者が逃走を諦め迎撃して斬り伏せるみたいなシーンが登場しますが、情報収集で放たれた忍びの場合には、とにかく1人でも生き残り情報をもたらす事が最優先されたので、ひたすらに逃げていたそうです。いくら敵を斬ったところで、雇い主が求めているのは情報ですから戦意がないのは当然と言えば、当然ですね。

 

三国同盟を潰したあの男

 

 

戦国時代ライターkawausoの独り言

朝まで三国志2017-77 kawauso

 

このように過酷な任務を与えられた忍びですが、よく忍びを使う武将は恩賞の大盤振る舞いで、その手柄に報いたそうです。

 

信濃国小県真田本城主(しなののくに・ちいさがた・さなだほんじょうしゅ)真田昌幸(さなだまさゆき)は、配下の忍びに思い切った恩賞を与える事で有名で、忍びが望んだ土地がすでに他の武将に渡っている場合でも、領地替えをしてまで与え約束を守っていました。

 

そのため、昌幸の忍びは命を惜しまずに戦い、度々大手柄を立てました。もしかすると、由良成繁の忍びも凍死の危険を冒す価値がある多額の恩賞が提示されたのかも知れませんね。死んでしまっては貰えませんけどね。

 

参考文献:戦国の忍び 角川文書

 

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武田信玄

 

 

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カワウソ編集長

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日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
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