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農民の憤慨でトイレが溢れる?大江戸珍事件

16/09/2021


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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馬に粘土を載せて運ぶ人(幕末時代)

 

江戸時代の農業には現在のような化学肥料はありません。そこで江戸のような百万都市から出る糞尿が近隣の農民に取っては色々な意味で黄金だったのです。どういう経緯か知りませんが江戸の便所の汲み取りの権利は葛西の農民が持っていました。

葛西と言っても現代の江戸川区葛西のエリアではありません。当時の葛西は広範囲で現在の江戸川区、葛飾区全域さらに、墨田区、江東区の一部が含まれていました。

よその農民は、この葛西の農民からまた買いして肥料を得ていたのです。しかし、天保年間葛西の農民が便所の汲み取り金を大幅値上げします。

 

この横暴に対し、他の農民は「このくそったれ!」とフンがい!農民抗争は平行線を辿り、長期間便所の汲み取りが完全に停止します。これにより百万都市江戸のトイレはみるみるうちに溢れ出し、困った町民の中には、排泄物を汲みだし川に捨てる者も出ました。

 

Edo-Castle(江戸城)

 

これには幕府が怒り葛西の農民から汲み取り権を取り上げおわい屋という専門業者に払い下げるようになったのです。

 

参考文献:日本人なら知っておきたい 江戸の庶民の朝から晩まで KAWADE夢文庫

 

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カワウソ編集長

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