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どうして古代日本は仏教を受け入れたの?

10/04/2021


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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仏教がもたらす知識や技術が欲しかった

遣唐船(奈良時代)

 

よく知らないのに豪族たちが仏教を信仰した理由は仏教に付随する知識や技術を必要としたからでした。仏教を受容すれば、それに付随して学問僧や職人や技術者が日本に渡来し、暦法や寺院建築や漢字、衣服など最新の大陸の文化が手に入るからです。

 

また、大和朝廷も仏教を国教化する事で、豪族の素朴な先祖崇拝を越える宗教として仏教を利用し権威で豪族を従わせようと考えていました。

 

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とても日本的な宗教受容

兵士(庶民・村人)

 

よく考えると、日本人は外来宗教にそんなに警戒心を持たず、よく考えないで受容する、世界的に見ると変な民族かも知れません。

 

飛鳥時代から千年が経過して、欧州からカトリックが伝来した時も、多くの戦国大名はカトリックの教義よりも、それに付随する鉄砲のような新技術や、天文学、医学、機械技術などを目的にして表面上カトリックを信仰する素振りを見せていました。

 

高山右近(キリシタン大名)

 

カトリックに帰依していない武士でも、弾除けになるという理由でロザリオを身につけたり聖母マリア像を購入したそうですし、中にはロザリオを身に着けた仏教徒の武士もいたそうですから滅茶苦茶です。でも、そういう日本的な宗教受容が飛鳥時代からの伝統だと考えると腑に落ちる点も多々あるような気がしますね。

 

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三国同盟を潰したあの男

 

 

日本史ライターkawausoの独り言

朝まで三国志2017-77 kawauso

 

仏教をファッションとして取り入れたミーハー豪族が多い一方、聖徳太子(しょうとくたいし)のように仏教の持つ善悪の基準を道徳として政治に取り入れ、平和な世の中を築こうとした人もいます。

 

聖徳太子は仏教のカルマを参考に「良い事をすれば極楽に行け、悪行を重ねれば地獄に落ちる」という概念を広めて国内の統治を円滑にしようとした人です。

 

西遊記 閻魔大王

 

当時は警察機構が今とは比較にならないほどに貧弱なので、人の心に善の(たが)を嵌めて犯罪を抑止しようと太子は考えたのですね。このような地獄、極楽の考え方は、21世紀の日本人にも道徳として残っているわけですから、聖徳太子の偉大さは大変なモノだと言えるでしょう。

 

参考文献:経済・戦争・宗教から見る 教養の日本史 西東社

 

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大和朝廷

 

 

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カワウソ編集長

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日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
【好きな歴史人物】
勝海舟、西郷隆盛、織田信長

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