お花見と言えば、延々と続く桜並木の下にシートを敷いて御馳走と酒を並べてどんちゃん騒ぎというイメージです。中には、こういうやかましい花見が嫌いで桜のシーズンを敬遠する人もいるでしょう。しかし、大昔からありそうな桜の下でのどんちゃん騒ぎは江戸時代の天保年間から始まった割合歴史が新しいものでした。
それ以前の花見は、一本桜と呼ばれる桜の大木の下で静かに酒を飲み和歌を詠むという風流なもので江戸には三十三桜という桜の名木があったそうです。これが騒がしい花見になったのが江戸の天保年間で騒げれば桜なんかどうでもいいという江戸っ子連中が出てきました。
その内にこの連中は、「辛気臭い桜の古木なんか見てなんになるもっとぱーっといこうぜ」と桜並木がある場所で花見をしだします。こうして本来の一本桜を愛でる花見は廃れて花見と言えば、桜並木でどんちゃん騒ぎになったのです。
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