ほのぼの日本史をご覧の皆さん、今週もお疲れさまでした。今回のお疲れさまキャラは豊臣秀吉です。さて、皆さんは、ある場所に生えている沢山の木の数を数えろと言われたらどうしますか?
天下人、豊臣秀吉の足軽時代、主君の信長に、ある場所に生えている木の数を数えるよう命令されました。足軽たちはわらわらと木をバラバラに数えだしますが、数に重複が多かったり、数えている間に本数が分からなくなって、数え直しになったりして作業が進みませんでした。
そこで、知恵者の秀吉の出番です。彼は、山の木の本数がおおよそ千本を下回る程度だと目安をつけると、千本の紐を用意して、足軽たちに配ります。そして、全ての木に一本ずつ紐を結びつけるように命じました。こうして、全ての木に紐を結び付けて、残りの紐を数えれば、山に生えている沢山の木の正確な本数が分かるのです。
秀吉の計算法は、一対一対応と言い、これは数という概念がない昔に編み出されたものですが、現在でも使用されています。