ほのぼの日本史をご覧の皆さん、今週もお疲れ様でした。
今回のお疲れキャラは西郷どんです。涙は女の武器と言いますが、西郷どんにとっても涙は武器でした。
当時は、男は人前で涙を流すものではないという教えが今以上に強固でしたが西郷どんは感激する出来事があると人目をはばかる事無く涙を流しました。鳥羽伏見の戦いの後、新政府軍は江戸に向かって進軍しますが軍資金の不足で琵琶湖近くに駐屯を余儀なくされました。
この時、祇園の茶屋の仲居をしていたお辰という女性が西郷どんを追ってきて今、まさに乗馬して、全軍を閲兵している西郷どんに取りすがり「いかずとおくれやす いかずとおくれやす」と必死になって引き止めました。
この時、西郷どんは全軍の前で少しも恥ずかしがる事無く「お辰泣くな お辰泣くな」と涙声になって慰めたそうです。
その様子を見て全将兵は白けるどころか、シーンとなって静かに感動していたとか、このように西郷どんは建前よりも素直な感情を優先する人だったのです。涙が男の武器になるというのは現在でもあり、例えば女ったらしのプレイボーイは親しくなったターゲットの女性の前で悩みを打ち明けて泣いてみせる事で女性を動揺させ心を掴むそうです。
特にアラフォーやアラフィフの女性は男は泣くものではないと教育を受けた父親を当たり前に見ているので男性の涙に動揺して心を掴まれてしまうとか心当たりがある女性は用心して下さい。
参考文献:西郷隆盛 維新150年目の真実
関連記事:上野公園の西郷隆盛像は何をしているところ?西郷像は兎狩り中だった?