戦国時代や江戸時代の通貨単位には一貫があります。その由来はなんであるかご存知ですか?この貫というのは、貫くという意味があります。では、一体、何を貫くのか?それは銅銭なんですね。
戦国時代には銅銭の真ん中に空いている四角い穴に紐を通して1000枚ごとに括りつけ一塊にしていました。つまり、銅銭千枚が一貫なのです。なんで銅銭をわざわざ千枚ずつ紐で括る必要があったのでしょうか?
それは、当時は紙幣などはなく、すべての支払いが銅銭1種類でなされていたからです。銅銭一枚の価値は諸説ありますが、現在の百円から三百円程度でそんなに高い価値ではありません。現在でも、もし通貨が100円玉しかなかったら毎日、百円玉を数百枚持ち歩く事になりかなりしんどいですよね?
戦国時代も同じで、高額の取引をする商人は銅銭を一枚、一枚、数えている暇が惜しいので銅銭を千枚束にして一貫と数えて商売の手間を省いていたのです。ちなみに一貫の価値は諸説ありますが、現在価格で12万円ほどです。当時は1貫あれば、成人男性が2年間食べていける300㎏の米が買えました。庶民にとっては大金といえるでしょうね。
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