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のんびり湯治もできない戦国大名のオフの過ごし方

03/09/2022


battle-Soldier(合戦に参戦する兵士)

 

戦国大名にとって一番の重大事。それは、隣国との戦争に勝ち領土を保全する事…ではありません。勝敗は兵家の常というように、一度も戦に負けた事がない戦国大名はいませんでした。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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勝敗が曖昧な戦国時代の合戦

逃亡する兵士 日本史ver

 

また、実際の合戦は落城のような劇的なモノでない限りどちらが勝って負けたのかよく分からない曖昧なものが多く双方は盛んに自分達が勝ったと宣伝するのに熱心でした。それより何より戦国大名が疎かにできないのが頻繁に持ち込まれる訴訟の決裁でした。

 

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戦国の世は自力救済の時代

Ikko-Ikko( 一向一揆)

 

戦国の世は自力救済の時代でトラブルは力づくで解決するのが普通でした。しかし、それを放置していたのでは領国内の村々、あるいは配下の国衆で頻繁に争いが起こり、戦国大名は結束して外敵に備えられないですし税収も減る一方でした。

 

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戦に弱くても訴訟だけは誠意を持って対応していた戦国大名たち

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だから戦に弱くても、訴訟については戦国大名は自ら裁き、それも誠意をもって対応し国衆と領民の信頼を勝ち得る必要がありました。

 

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オフ期間中も忙しかった武田勝頼

武田勝頼

 

そんな苦労話が武田勝頼にあります。ある時、勝頼が志摩の湯で湯治をしていた時、信濃から長期間訴訟を続けている2つの村の代表が勝頼に何とかして下さいと押しかけてきました。本来なら貴重なオフの日に他人のもめ事なんか聞きたくないのが人情ですが勝頼は嫌な顔もせずに、2つの村の言い分を真摯な態度で聞いていたそうです。

 

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父・武田信玄もトイレ時にも訴訟を持ち込んでいた

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勝頼の父である信玄も憩いのトイレタイムの時にまで訴訟を持ち込んで決裁していたそうで戦国大名にとって一番大事なのが訴訟の処理である事が分かります。

 

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カワウソ編集長

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日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
【好きな歴史人物】
勝海舟、西郷隆盛、織田信長

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