日本では富本銭以来、10世紀頃まで皇朝十二銭と呼ばれた国産貨幣が鋳造されますが、朝廷の国力が縮小すると鋳造されなくなります。その後に日本に流入してきたのが中国の宋銭ですが、朝廷は宋銭を認めず贋金扱いしました。
しかし、それでも宋銭の使用は止まず結局、鎌倉幕府は宋銭を黙認するようになります。では、どうして宋銭に人気があったのでしょうか?それは、日本社会に出回る商品が多様化し物々交換が難しくなったからだそうです。
そこで重宝されたのが宋銭でした。商品と商品を換えるのではなく商品を宋銭に変えて買い物する事で宋銭が物価の指標になり、経済の中心に宋銭が置かれる事になったのです。また、宋銭は偽造防止の為に鋳造コストが法定価格より高く実際価値よりも貨幣が立派でした。この見た目の立派さも宝として貴重な価値となったのです。
みすぼらしく薄い貨幣より厚みがあり銅が多く含まれる貨幣の方が有難みがあり、信頼できたという事です。これは、かわぽんの説なので話半分でいいです。
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