どうして中国銭に人気があったのか?


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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money(お金・宋銭)

 

日本では富本銭以来、10世紀頃まで皇朝十二銭と呼ばれた国産貨幣が鋳造されますが、朝廷の国力が縮小すると鋳造されなくなります。その後に日本に流入してきたのが中国の宋銭ですが、朝廷は宋銭を認めず贋金扱いしました。

 

しかし、それでも宋銭の使用は止まず結局、鎌倉幕府は宋銭を黙認するようになります。では、どうして宋銭に人気があったのでしょうか?それは、日本社会に出回る商品が多様化し物々交換が難しくなったからだそうです。

 

そこで重宝されたのが宋銭でした。商品と商品を換えるのではなく商品を宋銭に変えて買い物する事で宋銭が物価の指標になり、経済の中心に宋銭が置かれる事になったのです。また、宋銭は偽造防止の為に鋳造コストが法定価格より高く実際価値よりも貨幣が立派でした。この見た目の立派さも宝として貴重な価値となったのです。

 

日本史の妖精・かわぽん

 

みすぼらしく薄い貨幣より厚みがあり銅が多く含まれる貨幣の方が有難みがあり、信頼できたという事です。これは、かわぽんの説なので話半分でいいです。

 

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カワウソ編集長

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日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
【好きな歴史人物】
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-鎌倉時代