江戸時代の日本では寺子屋が普及し地域差は大きいものの、同時期のヨーロッパと比較しても識字率が高かった事はよく知られています。また江戸時代には庶民の蔵書家が庶民向けに図書館を開いてもいました。
江戸時代にどんな書籍を取り扱っていたの?
江戸時代に開かれた私設図書館には、以下のようなものがあります。
■浅草文庫:二世板坂卜斎 徳川家康の医師を務めた人
■雲橋寺文庫:加藤小五郎他 飛騨高山の寺子屋の師匠、文学・国学関係千冊以上
■経宜堂:河本一阿 天明年間。岡山県で図書館を開く。
文化5年(1808年)蔵書3万2千冊 同じ本を複数揃えていた
■青柳館文庫:青柳文蔵 天保年間。幼少期貧しく学問できなかったので富を築いてから
2万冊の書籍と千両の資金を仙台藩に寄贈。庶民向けの図書館を開く
■射和文庫:竹川竹斎 幕末期に伊勢で実業家として成功。蔵書1万冊を庶民に開放した。
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私設図書館を開いていた偉人もいた
いかがでしょうか?
もっと規模が小さく千冊程度の蔵書ならば、さらに私設図書館を開いていた人もいます。読み書きができるだけではなく、さらなる知識欲に突き動かされて本を読みたいという多くの人に向けて彼らは自らの蔵書を解放し、明治以後の日本の近代化に少なからぬ貢献をしたのです。
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