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今週もお疲れ様!子供に説教していた西郷どん

12/11/2021


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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今週もお疲れ様でした 西郷隆盛

 

ほのぼの日本史をご覧の皆さん、今週もお疲れ様でした。今回のお疲れキャラは西郷どんです。陸軍大将だった西郷どんの月給は六百円で現在のお金に直すと1800万円という大金でした。

 

この月給は従者の熊吉が陸軍省から受け取って西郷に手渡すのですが、西郷どんは「その辺に置いておけ」というだけで見向きもせず、支払いの一切を熊吉に任せていました。しかし豪奢な屋敷に住むわけでも馬車を乗り回すわけでもなく美女をはべらすわけでもなく数匹の犬と戯れている西郷どんでは月に1800万円も使えるわけもなく家の中には煉瓦のように札束が転がり時々、弟の従道が遊興の支払いで失敬する事があっても全く気付く様子もなかったとか、そんな西郷どんの東京での楽しみは近所の子供達を集めて人生訓を説いて聞かせる事でした。

 

西郷どんは、当時は貴重なカステラを買ってきて子ども一人に2切ずつ与えてカステラをダシにして話を聞かせたのですが時々、わんぱく坊主が隣の子どものカステラを盗ると「それはいかん」と叱りどうしてカステラを盗ってはいけないかを諄々説いてきかせたそうです。

 

西郷どんの考える政治とは、ただ人民の暮らし向きをよくして外国からの暴力から守るというだけではなく人民を教化して道義に基づいた政治を行う事でした。その為には、指導する立場である西郷自身が質素であらねばならないのであり維新後に贅沢に溺れるようになった仲間たちに西郷が失望したのはこの点でした。

 

「道徳的にも人民の模範とならねばならない政府の高官が、重税に苦しむ人民をよそに贅沢に溺れるとは何事か」西郷はそう考えていたのですが、かつての同僚たちは、西郷を変わり者や時代錯誤の人として敬遠しました。

 

takamori-saigo-statue(西郷隆盛像)

 

その寂しさが犬を飼う事に向かったり子供たちに人生訓を説いたりする方向に向かったとすれば、西郷どんの孤独の深さが垣間見れますね。勝海舟も後年に西郷も本当の考えを述べて相手にしてくれる人は少なくて誠に寂しかったそうです。と述べています。

 

参考文献:素顔の西郷隆盛 磯田道史

 

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西郷どん

 

 

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カワウソ編集長

カワウソ編集長

日本史というと中国史や世界史よりチマチマして敵味方が激しく入れ替わるのでとっつきにくいですが、どうしてそうなったか?ポイントをつかむと驚くほどにスイスイと内容が入ってきます、そんなポイントを皆さんにお伝えしますね。日本史を勉強すると、今の政治まで見えてきますよ。
【好きな歴史人物】
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