縄文顔と弥生顔の特徴を大解剖!時代ごとの食の影響とは?


 

コメントできるようになりました 織田信長

 

鳥居強右衛門

 

一時期、しょうゆ顔、ソース顔、塩顔……という言葉が流行ったように思います。ちょっと調べてみると、どうやらそれ以外にも今では数々の派生があり、中にはマヨネーズ顔やケチャップ顔など、文字だけだとちょっと首を捻ってしまいそうな顔立ちもあるのですね。

 

日本史を語るライターセン様

 

そこで今回は顔立ちの中でも縄文じょうもん顔、弥生やよい顔と言われる顔と、その特徴について話してみたいと思います。貴方の顔立ちはどんな顔でしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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縄文顔の特徴……彫が深く「濃い」顔立ち

縄文土器を持つ縄文人 kawausoさん風

 

まずは縄文じょうもん顔の特徴について。縄文じょうもん顔と言われる顔立ちは、主に彫が深く、目鼻立ちがくっきりとし、顔の形は四角形。眉などの毛も濃いのが特徴です。男性では髭などの体毛の濃さも特徴として挙げられます。

 

そして髪の毛にも癖があり、やや巻き毛であると言われます。更に気にする女性としてはショックかと思われますが、シミができやすい、多いと言う特徴も挙げられます。

 

 

縄文時代と顔立ちの考察

どんぐりを食べる縄文人 kawausoさん風

 

縄文じょうもん顔の特徴として、分かりやすく言うと「濃い目の顔立ち」だということです。このはっきりとした顔立ちはアイヌ民族あいぬみんぞくとの繋がりがあるとも言われてもいます。現代の感覚から言うと、少し外国人めいた顔立ちの方が縄文じょうもん顔、と言われますね。

 

また縄文じょうもん顔の特徴と弥生やよい顔の特徴の違いには、縄文じょうもん時代と弥生やよい時代の大きな違いが例として挙げられると言われますが、それは弥生やよい顔の特徴を説明してからにしましょう。

 

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弥生顔の特徴

Maruki-boat(丸木舟-弥生時代)

 

では次に弥生やよい顔の特徴です。まず彫が浅い、目鼻立ちは控えめであり、頬骨が大きく、顔としては面長で、丸みを帯びています。体毛も薄く、顔のパーツは小さめです。すっきりとした顔立ちであるのが弥生やよい顔の特徴と言えますね。

 

また縄文じょうもん顔に比べて肌の色も薄いようです。日本の多くは、この弥生やよい顔の特徴を持つ人が多いようです……とは言っても、遺伝子、個人さ、生活環境などもありますので、全てが弥生やよい顔、縄文じょうもん顔とはっきり分類できる訳でもありません。目鼻立ちはくっきり、でも丸顔、という方もいるでしょう。

 

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弥生時代と顔立ちの考察

Old-burial-mound(古墳時代の服装)弥生

 

縄文じょうもん顔と弥生やよい顔の特徴を比較すると、弥生やよい顔の方は「薄めの顔立ち」となると思われます。この弥生やよい顔については「渡来系弥生やよい人」として、元々縄文じょうもん顔とされる人々が日本にほんに住んでいた中、外から入ってきた人種、と言われています。

 

また弥生やよい時代の特徴として狩猟から農耕への移り変わりを反映し、生活様式の変化もあって、顔つきが穏やかな弥生やよい顔への顔立ちの変化、進化も影響していったのではないかとも思われます。

 

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顔立ちいろいろ、人生いろいろ?

縄文人

 

因みに弥生やよい顔は弥生やよい時代の農耕生活様式から、計画的でコツコツと物事に取り組む性格、血液型はA型が多いと言われています。また縄文じょうもん顔は縄文じょうもん時代の狩猟生活様式から、行動力があり、活動的であり、リーダーシップを取って行くような逞しい性格で、O型が多い、とも言われています。

 

ですが性格や行動志向は基本的に個人の個性の範疇であり、あまり血液型がこうだからこの顔!ということははっきりとは言い切れないと思いますね。

 

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顔立ちが好まれる背景と、思想

 

ここで少し、思想的なお話もしましょう。昔の絵巻物などを見てみると、基本的に出てくる貴族階級、つまり上流階級の人間の顔立ちは弥生やよい顔ですね。これは渡来系弥生やよい人が日本にほんの中枢を抑えて行き、在来であった縄文じょうもん顔の人々を排斥して言った結果、とも考えられています。

 

その結果、弥生やよい顔は貴族的であり好ましい顔立ち、逆に縄文じょうもん顔は好まれず、排斥されるようになっていったのではないか……という思想背景を読み取ることができます。そしてこれは、江戸えど時代にまで影響を及ぼしているのです。

 

 

江戸時代に好まれた「瓜実顔」

Edo-Castle(江戸城)

 

江戸えど時代、多くの浮世絵うきよえ美人画びじんがが出回りました。美人画びじんがの顔立ちは「瓜実顔うりざねがお」と呼ばれるもので、瓜のように面長、すっきりした鼻筋の通った顔立ち、これが美人のスタンダード、とも言える顔です。

 

もちろんこの顔立ちは弥生やよい顔、当時の日本の美意識に、弥生やよい顔が深く刻まれていたことが分かります。同時に長く鎖国をしていた日本にほんからすると、なじみのない顔立ち、縄文じょうもん顔というのは、どこか怖く思えたのかもしれません。しかし開国を経て、縄文じょうもん顔とも言える顔立ちにも見慣れてくると、これはこれでいいじゃないか!ともなってくるのが人間の面白い所。

 

顔立ちも思想も、そして好みも千差万別で良し、そういう志向が生まれてきた結果ではないかと思います。顔から流れていき、変化していく日本にほんの歴史、面白いですね。

 

 

縄文史ひよこライター センのひとりごと

日本史ライター セン

 

さてソース顔、塩顔、しょうゆ顔と最初に言いましたが、現在では更にちょっと調べただけで、マヨネーズ、ケチャップなど、果てにはもっと別のものに例えて顔立ちを表現した言い方もあるようで。

実に面白いと思いました。これは縄文顔、弥生顔だけでなく、そこに拘らずもっともっと細かく分類されて、人々が「個性」を尊重されていった結果であるように思えてきますね。分類が多様化した結果、個性が尊重されていく、良い傾向ではないかと思います。

 

最後に関係ない余談ですが、皆さんは目玉焼きに何をかけて食べるのが好きですか?
塩だしょうゆだと見ていたら、ちょっと気になった筆者でした。とろーり。

 

大和朝廷

 

 

 

 

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自己紹介:日本史はあちらこちら、面白そう!と思った所を色々と見ていくのが大好き。どこも面白くて目移りしてしまいますが、特に戦国時代が大好物。様々な勉強ポイント……よりも、ちょっとクスっとしてしまうような小話を交えつつ、皆さんと沼にハマっていきたいと思います、どぼーん。 好きな歴史人物:織田信長 斎藤道三

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