デフレ不況が止まりません。最近ではウクライナ戦争に関連するエネルギー資源の高騰で原材料費が上昇。デフレのまま、物の値段が上がる最悪の状況が生まれています。
これでは消費者の財布の紐はさらに硬くなり消費は落ち込んで税収が落ち込みまた岸田内閣は消費税を上げると言い出すでしょう。それはそうとして、江戸時代の消費生活を振り返る事が、現在の経済状況を改善するヒントになるかも知れません。
住居と教育費用が安い江戸
江戸時代の長屋は、今でいうアパートや団地のような存在ですが、驚くのは家賃の安さで月額6000円~20000円程度でした。もちろん安い分は畳三畳に家族4人と狭く、壁は薄く、風呂やトイレ井戸は共同ですがこれは嫌でも周囲とコミュニケーションを取って助け合うには好都合な設計です。
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江戸時代の教育日も安かった
もうひとつ、子供の教育費もかなり安いものでした。寺子屋はピンキリで人気講師の寺子屋だと生徒200人で授業料も一定みたいなケースもありますが講師は多くいたので、もっと安く子供を教えてくれる人もいたのです。寺子屋に預けられない、もっと小さな子は長屋の付き合いを通して近所が面倒をみてくれました。
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景気対策は重い固定費に対する補助から
江戸時代の支出を見ていると、どうやっても削りようがない固定費である家賃と教育費、保育料などが安い事が分かります。
収入アップが見込めない中では、削れない固定費が家庭に重くのしかかりその分、消費を削減する事になって、日本全体の景気を押し下げてしまいます。教育費の無償化は以前から言われていますが、高すぎる住宅ローンなどに補助を出し固定費の低減に努める事が財布の紐を緩め、消費を喚起するかも知れません。
参考文献:図解でスッと頭に入る江戸時代 昭文社
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