NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人、今回は史上有名な富士の巻き狩りと曽我兄弟による頼朝暗殺計画がメインとなります。前半は成長した万寿や金剛、やらせの獲物などコミカル要素満載ですが、後半は人の欲望と猜疑心が渦巻く、ドロドロ展開に突入します。
それでは、早速見てみましょうか。
この記事の目次
「鎌倉殿の13人」第23話:大規模な狩猟で坂東武者のテンション上がる
今回の鎌倉殿の13人は史上有名な富士の巻き狩りから始まります。普段は有名な戦でもコンパクトに終わらせる事が多い、鎌倉殿の13人ですが、今回は大規模な野外ロケを敢行し大人数が参加。
本役の坂口健太郎になったのを
「成長著しい」
の一言で表現してしまう恐ろしい大河ドラマ#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/IdWx6r2oI8— 安蔵@I am Forty. (@yszo5th) June 12, 2022
和田義盛や畠山重忠、梶原景時、比企能員、それに1話で急激に成長した小四郎の子、金剛と頼朝の子、万寿が登場します。
巻き狩りでは和田殿が活き活きしていて、猪の群れに突っ込んだりしていました。この人なら猪に突き飛ばされてもかすり傷でしょうね。
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弓が下手な万寿と上手な金剛
多額の費用を掛けた今回の巻き狩りですが、狙いはもちろん成長した万寿が頼朝の後継者である事を天下に知らしめる事。具体的には、万寿に鹿でも猪でも仕留めてもらい
「さすがは万寿様!時期の鎌倉殿」と全員で褒めてシャンシャンで終わりの筋立てところが肝心の万寿、弓がへたっぴで兎一匹取れない始末。頼朝もまだ初日だから気にする事はないと慰めますが、万寿は弓は下手でも賢いので、今回の巻き狩りで自分が獲物を取れないと意味がないと知って焦ります。
気まずい空気が流れる中、金剛のほうは小鹿を仕留めて小四郎に褒めてもらいますが、万寿にも見せようとして小四郎と平六にハモリで止められました。
幼い頃から何かと万寿と比較されてきた金剛ですから、ここで獲物を見せると万寿が傷つくんですが、小鹿を仕留めた嬉しさでそこまでは気が回らない模様です。
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頼朝と御家人の重圧に逃げだす万寿
「何とか万寿に獲物を取ってもらいハッピーな気分で鎌倉に帰りたい」その気持ちは頼朝から御家人まで全員同じです。だから、万寿が矢を外すたびに「あーあ」という顔をして集まってきて色々アドバイスしようとします。普段は他人の事に興味がない平六までやってきて色々言っています。
でも、皆で心配すればするだけ、万寿にも重圧がかかる。ここで清く正しい畠山重忠が「だから、人が集まると獲物が逃げます」とド正論を言い、珍しくイラッと来た小四郎が「あなただって来ているじゃないか」と怒鳴っています。
ここで金剛が天に矢を放つと、鳥に命中して落ちてきました。万寿は気まずい空気にいたたまれなくなり、1人で走って逃げていきました。今回は珍しく、悪意がある人は1人もいないのですが、善意が人を追い詰める事もあるという教訓ですね。
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今回はボケ担当の梶原殿w
傷心の万寿が、屋敷の片隅で葉っぱを千切っているとやってきたのが梶原殿
そして「戦に作法はない。私はそれを九郎義経から学び申した」と言うと懐から毒餌を取り出して「これを獣道に撒いておけば明日には死屍累々」と物騒な上にトンチンカンな事を言い出しました。
#鎌倉殿の13人 『狩りと獲物』
なんで #梶原景時 が頼家(万寿)くんを励まして(?)いるんだという話なんですが、愚管抄によると、梶原景時は頼家のメノトって書いてあるからだと思いまする。いや、なんだろうなこの景時w 義経好きすぎだろwww#殿絵 #鎌倉絵 pic.twitter.com/bg5JMpxcMz
— 黒嵜(梶原狂) (@geji2_n) June 12, 2022
「弓矢で仕留めねば意味がないのだ!」と万寿は怒ります。
そりゃそうですよ、これは獲物をどれだけ多く獲るかの競争じゃないですから
流石に九郎も「平三、それは違うと思うぞ。これは戦じゃないお披露目!」とあの世から突っ込むんじゃないでしょうか?
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大人が全員でヤラセを決意
一方の頼朝も流石に痺れを切らしていました。なんとしても万寿に獲物を獲らせたいので不本意だが「やらせ」をしようというのです。比企能員と安達藤九郎に頼まれ、小四郎は金剛が初日に獲った小鹿を使う事にします。
DIYが得意な八田知家が、小鹿を車輪付き台車に固定、紐で引っ張って動いているように見せかけるというわけです。小芝居が始まり、万寿が動きが鈍い小鹿に矢を放つとまたしてもハズレ、用意周到に近くに隠れていた知家が矢を放って小鹿に命中させ、不自然に台車をひっくり返してやらせは終了です。
狩りが下手っぴな万寿くんに何とか鹿を射止めさせようと、鎌倉スタッフから依頼された八田知家氏が、剥製を用意
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剥製の鹿ですらダイナミックに外す万寿くん
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こんな事もあろうかと、潜んでいた八田知家氏が射止めて万寿くんが仕留めたように見せかける
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八田さん大活躍#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/hdD50iXW9Z
— akir (@arien0727) June 12, 2022
これで何とか万寿の面目を保ったと一安心の頼朝や藤九郎ですが、万寿は全て知っていて、金剛に今度は自分の力で獲物を仕留めてみせると宣言しました。
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富士まで来て夜這いをかける頼朝
一方、富士の巻き狩りには、比企能員の娘、比奈もくっついてきて酒宴で頼朝に酒を注いでいて女好きの頼朝は上機嫌です。ところが比奈の心は小四郎にあり、頼朝の相手はそこそこに何かと理由をつけては小四郎の様子を見に来ます。
しかし、フラれているとは知らない頼朝、お気に入りの工藤祐経に探らせて比奈の泊まっている宿を割り出すと、夜這いをかけてくると言い出しました。これには藤九郎もあきれ果て、今までにないほど強い調子でダメと拒否しました。
亀の前の時にあれだけ混乱が起きたのに、まだ凝りていないのかという事でしょう。頼朝も藤九郎の激しい拒否に驚いた様子を見せ、諦めたフリをして寝所に戻ります。
そして、自分の衣装を工藤祐経に着せて自分に成りすませると夜這いに出かけました。
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悲報!小四郎と鉢合わせる頼朝
ウキウキしながら比奈の宿を尋ねる頼朝。笑顔で迎える比奈に会心のスケベ顔ですが、その横には呆れた顔をした小四郎がいました。
私は、あなたという人が本当に分かりませんあっそう!もう、お前と女を取り合うのはごめんじゃ!帰る
流れが完全に水曜どうでしょうな件#鎌倉殿どうでしょう #鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/vL8cTAhDq4
— N・T (@NT19241084) June 12, 2022
比奈を取られた上に、相手がまたしても小四郎で、泣くに泣けない頼朝は癇癪を起し、お送りしますという小四郎を振り切って闇夜に消えていきました。
急いで寝所に帰ろうとする頼朝ですが、そこに突然の雷雨。頼朝は「最悪じゃ」とつぶやくとやむなく雨宿りをはじめます。
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「鎌倉殿の13人」第23話:緊迫!曽我の仇討ち
しかし、この時、事態は動いていました。曽我兄弟が時政から借りた郎党を引き連れて頼朝の寝所に向かっていたのです。随行していた仁田忠常が異変に気付いて、止めようとすると曽我十郎が立ち塞がり、残りは頼朝の寝所に殺到します。
ヒーロー感満載の重忠さんカッコ良すぎ😆#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/GjmW09DWdp
— 弾正 (@naoejou) June 12, 2022
そして、頼朝の寝所を守っていた畠山重忠の警備兵と交戦になります。この混戦を抜け出し、曽我五郎は眠っている頼朝を見つけ出し逃げようとするところを背中を斬りつけ、倒れた所で刀を突き刺して、首を獲ったのです。頼朝が殺されたと知らせを聞いた小四郎は寝所に急行。
首無しの頼朝の遺体をみて愕然としますが、その後からずぶ濡れの頼朝が「何の騒ぎだ」と顔を出しました。今回も頼朝は、夜這いをかけた事で暗殺の危機を切り抜けたのです。
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「鎌倉殿の13人」第23話:陰謀と疑惑が渦巻く鎌倉
頼朝が殺されたらしいという知らせは、鎌倉に届き鎌倉は激しく動揺しました。情報は錯綜し頼朝ばかりか万寿まで殺された噂まであり、政子は驚いて声も出ません。鎌倉で留守を守っていた範頼は鎌倉は私が守りますと告げ、襲撃に備えて戦仕度を整えました。
一方、一足早く鎌倉に戻っていた比企能員と妻の道は頼朝に加え万寿まで討たれたと聞き、そうなれば、蒲殿を担ぐしか比企を守る術はないと即断します。
赤ん坊の頃から養育してきた万寿が死んだかも知れないのに、夫婦して悲しむ様子はありません。鎌倉殿の13人の中では、一番小物感がある比企能員ですが、実は一番の悪党なのかも知れません。
比企能員は、生死を確認してからと慎重な範頼に対し、グズグズしていると鎌倉が滅びますとすぐに二代目の鎌倉殿になる事を進言、範頼も渋々了承します。
その後は大江広元が「事実を確認してからでも遅くはない」と反対するのを押し切って、京都に頼朝と万寿の死を知らせる早馬を出そうとしました。
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実衣の心にも黒い野心が…
同じ頃、ドラマでは唯一、平凡なシニカル食いしん坊だった実衣の様子にも変化が生じます。頼朝が死んで万寿も死んだとなれば、次の鎌倉殿は自分達が乳母をしている千幡になり、権力が転がり込んでくると口走ったのです。
今回観てて一番ゾッとしたのは、無自覚に欲が表出した実衣ちゃん。鎌倉イズムに無縁なようで、どっぷり浸って染まってしまった。そんな自分に初めて気付いた様子が哀れだった。
最初はシニカルな食いしん坊だったのに…もう傍観者じゃないんだね…
#鎌倉殿の13人— 麦味噌 (@monomozuku) June 12, 2022
背景には巨大な阿弥陀如来像があり、御仏が人の浅ましさを嘆いているようです。
全成は「不謹慎な事を言うものではない」と実衣を叱り、実衣も口元を押さえますが、やはり巨大な権力を握れるかも知れないと思うと普通の人でもおかしくなってしまうんですね。
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「鎌倉殿の13人」第23話:これは謀反に見せかけた仇討ち
窮地を脱した頼朝ですが、曽我兄弟の謀反をどう処理するか悩んでいました。もし、これを謀反とすれば坂東の御家人が頼朝に不満を持っている事を認める事になり、鎌倉殿としての権威にキズがつきます。
小四郎は、曽我兄弟の表向きの名目が仇討ちである事を利用し、これは仇討ちに見せかけた謀反ではなく謀反に見せかけた仇討ちとして処理すべきと提案します。こうして生き残った曽我五郎は仇を討ち果たした事はあっぱれだが、巻き狩りを騒がせた罪は重いとして斬首されました。そして小四郎の以上で御座います。
頼朝のメンツを立て、同時に曽我兄弟に兵を貸した北条の不始末も帳消しにした采配だけど、身内を以上で斬り捨てられる小四郎の非情さに時政も恐ろしさを覚えた様子
「以上でございます」
そう言って立ち去る義時をじっと見送る。関わった自分も救われた。
しかし時政の表情は安堵ではない。
上総介のことも義経のことも知っているが、変わった息子の姿を目の当たりにして初めて、いつか息子が自分から離れていく不安を感じずにはいられない父の顔。#鎌倉殿の13人 pic.twitter.com/FC11x9m0g3— かかまつ (@kakamatsukk) June 12, 2022
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天の加護が消えた頼朝
全てが終わり、富士の裾野に佇む頼朝に小四郎がやはり鎌倉殿は天に守られていると言うと、頼朝は苦い顔をして、これまでは天の導きを感じたが今回は全くなかった全くの偶然だったと明かし、次はないだろうと結論します。
「わしには、もう為すべき事は残ってないのか…」頼朝は寂しそうに呟き、鎌倉に帰る事を藤九郎に命じます。
#鎌倉殿の13人
奇しくも義経と同じく、この世で為すことが無くなってしまったことを悟った頼朝。だが同じ悩みを共有出来る弟は、もう居ない...。 pic.twitter.com/QUMkqQc5X2
— 天地百八❖ (@TenkouTisatu108) June 12, 2022
そして、小四郎に、二度とわしから離れるな、わしの為でもあるがお前の為でもあると言います。それは人の心を信じられず、目で見た事でしか判断できない頼朝の孤独な哲学から出た言葉でした。
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さあて!来週の鎌倉さんは
範頼です、鎌倉の皆さんからは蒲殿って呼ばれています。蒲ちゃんでもいいですが、KABAちゃんとかぶるので出来れば蒲殿でお願いします。
この表情だよ。。
一点の曇りもない表情。
何故、信じてやらぬのだ!!!#鎌倉殿の13人#大河姫 pic.twitter.com/TLvE7Ff0mF
— 萌える大河姫 (@taiga_takeda) June 12, 2022
いやーもう、兄が死んだと聞いて最初は信じられなかったんですが、比企殿に鎌倉殿になるようしつこく進言されて持ち前の責任感もあり、つい引き受けちゃいました。
あーあ、失敗したな、兄上は申し開きを聞いてくれるかな?
さあて、来週の鎌倉さんは…
・全部、佐藤二朗のせい!
・範頼!わしを説得してみよと言われても
・大江殿に嫌われたらおーしまい
の3本です。んがぬぐ!
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