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「鎌倉殿の13人」第20話:義時&善児の平泉どうでしょう?実現。帰ってきた義経の意味に鎌倉の民号泣!


鎌倉殿13人 北条義時

 

登場人物が次々と死んでいき鬱大河の呼び声も高い「鎌倉殿の13人」今回は日本史最初のヒーロー。源九郎義経の最期が描かれました。今回もネットの鎌倉殿民のツイートを拾いながら解説していきましょう。

 

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

yuki tabata(田畑 雄貴)おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、姉妹メディア「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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今週の鎌倉殿の13人の目次

京都御所

 

今回も、こちらの大谷刑部どのの分かりやすい目次を紹介

 

 

 

平泉に帰ってきた義経

兄と喧嘩して逃げてきた源義経を匿う藤原秀衡

 

九郎は、小四郎にあれだけ言われたにもかかわらず平泉に足を踏み入れていました。

叔父の行家そっくりの山伏装束で出現した九郎に、育ての親である藤原秀郷は

「よくやった、平家を滅ぼしたのはお前だ!日本一の英雄だ」と諸手を挙げて迎えます。

 

 

九郎は感激の涙を流していました。本当は、この言葉は兄の頼朝に言ってもらいたかったんでしょうね。

 

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はじめての平安時代

 

 

陰険な鎌倉の罠

戦いを決意する北条義時

 

九郎が平泉に入った事はすぐに鎌倉に知られてしまいます。平泉で秀衡と九郎殿が組めば強大な敵になると小四郎と安達藤九郎。小四郎は九郎殿を鎌倉に連れ戻してきますと頼朝に進言します。

 

頼朝は、それはいいが生かしては連れてくるな、必ず殺して禍根を絶つように命じます。ただし、それも我々の手を汚さずに九郎を殺せと釘を刺しました。

 

ダークサイドに堕ちた源頼朝.jpg

 

その真意は、仲が悪い藤原泰衡と国衡の兄弟を煽って仲違いさせ泰衡に九郎を討たせる事でした。そして、頼朝は命令もなしに九郎を討った事を口実に奥州に攻め込んで藤原氏を滅ぼすという筋書きです。

 

以前なら、「そんな事は出来ません」と言いそうな小四郎ですが、すでに闇落ちしているので、引き受けました。

 

 

このツイートが全てを物語っていますね。

 

八重姫に何度もフラれる北条義時.jpg

 

もう八重さんに沢山お土産を持って行くごんぎつねの小四郎はいないのです。

 

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アンゴルモア合戦記の特集

 

 

初登場、成長した金剛

人柄も優れ政務も有能だった北条泰時.jpg

 

小四郎が家に帰ると、そこは保育園のような状態でした。八重さんが鎌倉で両親をなくした孤児を引き取る間に、こうなってしまったようです。それは、鎌倉が政変に継ぐ政変で安定とは程遠い状態にある事を暗に示していました。

 

北条泰時の幼名を金剛と決めた源頼朝.jpg

 

その中に、少し前にはブエーイと泣いていた小四郎の嫡男、金剛もいます。常に父にお土産をねだる金剛は、後に鎌倉幕府三代執権、北条泰時になります。

 

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元寇

 

 

善児と義時の奥州どうでしょう?

善児 鎌倉

 

さて、奥州に向かおうと小四郎が旅支度をして家を出た瞬間です。

 

 

なんと善児が待っていました。なんでも梶原殿に命じられて助っ人にきたとか、梶原殿、余計な気をまわしすぎです。

 

内容に納得がいかないkawauso様

 

たしかにギョッとしましたが、鎌倉には善児以上の殺し屋が大勢いるので、むしろストレートな殺し屋善児の方に安心感があります。

 

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はじめての鎌倉時代

 

 

善児、殺っちまいましょう発言

桁外れの金持ちだった藤原秀衡

 

九郎が平泉に来てまもなく、奥州の覇王秀衡が死去しました。秀衡には正室との間に生まれた泰衡と側室との間に生まれた国衡の2人の息子がいて、家臣も泰衡派と国衡派に別れていたので、秀衡は泰衡の生母を国衡と再婚させ、国衡を泰衡の父とする事で事態を乗り切ろうとします。

 

そこに小四郎と善児の平泉どうでしょう?チームが登場し、九郎を引き渡すように泰衡に求め、「庇うと謀反人義経と同罪になりますぞ」と脅しをかけるのですが、泰衡は「九郎殿には鎌倉に対して兵を挙げるつもりはないので討つ事はできぬ」と断ります。

 

九郎も、平泉に来た事を非難する小四郎にもう鎌倉に恨みはないと取り合わず、かつては平家を滅ぼしたわしが、今はコオロギと戦っておるとおどけました。

 

暗殺(寝ているシーン)モブ

 

せっかちな善児は「殺っちまいましょうか?造作もない事です」と小四郎に提案しますが、小四郎は退けました。善児は九郎を甘く見ていますが、九郎の身体能力は暗殺者並みなので、実際に小四郎がGOサインを出していても善児に九郎が討てたかどうかは微妙ですね。

 

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源頼朝

 

 

義時が九郎を煽りまくる

十三人の合議制の仕組みを作った北条義時

 

そこで小四郎は卑劣な手段を使います。

 

京都で時政パパに捕らえられて鎌倉に送られた静御前が見事な舞を見せ、自ら正体を明かし妊娠していた男の子も頼朝の命令で由比ヶ浜の海に沈めたと九郎に伝えたのです。

 

ちなみに静御前が産んだ男子を海に沈めて殺したのも善児でした。兄、頼朝の非情な仕打ちを聞き、農夫として生涯を終えようと決意していた九郎の目に鎌倉への怒りが燃えあがり、国衡と共に軍事訓練を再開してしまいます。

 

早く木曽義仲と戦争をしたい源義経.jpg

 

それを見ていた小四郎は再度、泰衡を焚きつけ、泰衡の手で九郎を殺す以外に平泉を守る方法はないと吹きこみますが、ここで泰衡の弟、頼衡が貴様の目的はなんだと叫びながら刀を抜いて斬りかかりますが、善児に瞬殺されました。

 

弟を目の前で殺され、さらに国衡から鎌倉へ攻め込むと聞かされた泰衡は、自らの手で九郎を討ち取る事を決意します。

 

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源義経

 

 

郷御前の告白

兄の下に向かう源義経を引き止める藤原秀衡

 

その夜、九郎の前に死んだはずの秀衡が現れました。そして、土を掬いあげて高く持ち上げ、両手を天に翳して消えてゆきます。九郎は自分の命運が尽きた事を悟り、衣川の館にできるだけのトラップを仕掛けて御堂の中に立て籠もり泰衡の軍勢を待ちます。

 

ここで九郎の正妻郷御前が、今までの恨み言を語り始めました。「平泉には来たくなかったし、野良仕事もしたくなかった、でもひとつだけよい事があった。それは、あの女が不幸になったのを知った事、本当にいい気味だわ」

 

九郎が「そんなに静がキライだったのか?」と聞くと郷御前は「殺してやりたいくらいに憎かった。昔、京都で刺客に襲われた事があったでしょう?あれは、あの女を殺すために私が手引きしたの」と告白します。

 

長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市)

 

その瞬間、九郎の顔から血の気が引きます。ずっと頼朝の仕業だと信じていたあの襲撃が正妻の仕組んだ事だった。では、あの時からの4年間はなんだったのか?

 

九郎は反射的に脇差を抜いて郷の心臓を貫いていました。血を吐いて絶命する郷、我に返った九郎は、郷がそれほどまでに自分を愛してくれていた事に気づき涙を流します。その後、九郎は郷との間に生まれた娘も手にかけました。

 

 

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義経の最期

武蔵坊弁慶

 

謀略を仕掛け終えた小四郎は、善児を報告のために先に帰し、自分は少し遅れて単騎で鎌倉に帰ろうとしますが、武蔵坊弁慶がその前に立ちはだかり、御曹司がお呼びだと有無を言わさずに抜け穴を通り義経が隠れている御堂に案内します。そして弁慶はフル装備で抜け道から出てゆき、九郎の最期の時間稼ぎをします。

 

 

九郎が小四郎を呼んだのは、自分に静御前の話をしたのが小四郎の謀略であった事を伝える為と、あと、もうひとつは九郎が考えた完璧な鎌倉焼き討ち作戦を話すためでした。

粗暴と純粋が混在したような源義経

 

 

そして、その完璧な作戦を鎌倉の梶原景時に伝えてほしいと小四郎に託します。「あの男なら私の作戦の完璧さを理解してくれるだろう」と

 

サイコパスで空気が読めない源義経

 

こうして九郎は小四郎に地下通路を通って帰れと命じると、壁板の隙間から弁慶の最期の奮戦を心底嬉しそうに眺めるのでした。

 

妻を殺し娘を殺し、自分を守ってきた忠臣、弁慶が戦う姿を眺めながらそれでも九郎の頭の中には戦しかなく、最期まで戦争好きなクソガキで生涯を閉じたのです。

 

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北条義時

 

 

鎌倉に帰ってきた義経(首)

 

鎌倉の頼朝の下に6月の暑い盛り九郎の首桶が届けられます。頼朝は九郎によく頑張ったのうと声をかけ、お前の口から一ノ谷、屋島、壇ノ浦の戦の話を聞かせてくれと首桶に語りかけます

 

そして、顔をクシャクシャにして泣きながら首桶を抱きしめて、許してくれ九郎と涙を落としました。天才戦略家の源義経は殺さねばならないが、血を分けた弟九郎には会いたかった。この矛盾する2つの目的を叶える方法が首になった九郎を迎える事だったのです。

 

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鎌倉殿の13人

 

 

次回、まさか八重さんが!

超絶ツンデレな八重姫.jpg

 

今回もなかなか壮絶な回でしたが、次回もかなりの鬱展開です。父に息子を殺され、かつての夫に父と兄を殺され不幸のどん底を生きて、ようやく小四郎とゴールインし最愛の金剛ちゃんにも恵まれた八重さんが…

 

 

まさか、まだ幼い金剛と小四郎を残して…と言う事で、鎌倉殿の13人、第21話でお会いしましょう。

 

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